リーダー。
響きはかっこいいし、羨まれる存在。
ただ、リーダーがしっかりと引っ張っていかないと、そのチームは機能しない。
そして、そのチームの存在意義まで問われてしまう。
自分は、若手主体のチームリーダーとして任命された。
各地方からも招集をかけた30名のチーム。
一回り年上のメンバーもいる。
任命された当初、悩みに悩んだ。
うまく統制が図れない。
どうしたら、ベクトルを一つに向けて、議論ができるのか。
なんで、みんな協力してくれないんだ。
言うことを聞いてくれ。
どうすればいいのか分からなかった。
リーダー論の本も貪りつくように、読み漁った。
ただ、ディベートを繰り返すうちに、徐々に空気をつかめてきた。
そして、メンバー一人ひとりに声をかけて、意見を求めるようにした。
すると、自分の姿勢に気付いてくれたのか、だんだん、みんなも協力してくれるようになった。
上からの視線で押し付けてはいけないのだ。
なるべく、声を拾い上げて、まとめていく。
プロジェクトは、ある一定の成果を残して、無事に終了した。
最後の打ち上げは、たくさん飲みまくった。
無事に任務を完了した解放感からか。
とにかく疲れた。